前々回のコラムに、警察庁発表の警備業についての概況のご説明をしました。

その中で、警備員総数が582,114人、女性警備員が6.8%という数字をお伝えしました。

つまり、男性警備員が540,000人に対して、女性警備員は約40,000人しかいないということになります。

警備業界は常に人不足で悩んでいる会社が多い業界です。会社によって様々な施策をとっていますが、割合が伸びてきません。

何故、女性警備員が少ないのか...

理由は色々ありますが、執務環境が男性中心に作られていることは大きな要因の一つと感じています。

例えば、施設警備には「当務(24時間警備で仮眠あり)」や「夜勤(仮眠あり)」の警備対象施設が多くあります。

女性もそのような勤務体系を希望される方が多くいらっしゃいます。

そこで特に問題になるのが、仮眠休憩場所です。警備室の裏等に仮眠休憩場所がありますが、男女を分ける環境になっていないことがほとんどです。

そうすると、女性警備員が仮眠休憩を取ることが困難になり、結果として警備配置ができないというケースが多くなります。

最近では、鉄道事業者等も女性専用の休憩場所を設けるなどして、女性がどんどん活躍するようになっています。(鉄道事業者も昔は男性が多い業界でした)

女性警備員の配置は、お客様にとってもメリットがあります。

例えば、「女性用トイレの巡回」「迷子のお子様の対応」などです。やはり、一般のお客様は警備の制服を着ていても、男性警備員が女性用トイレに巡回で入ってくることに抵抗があります。

また、女性泥酔者の対応や女性傷病者の対応についても女性警備員が対応した方がスムーズなこともあります。

男性警備員と女性警備員の連携を取り、様々な対応をすることはお客様にとってもメリットが多いと感じます。

したがって、警備業者としては、お客様に女性警備員配置のメリットをしっかりお伝えし、執務環境を整えるご協力をお願いすべきと思います。

私自身が経営している警備会社でも、取引先のメリットをお伝えし、更なるサービス提供のために女性警備員専用の休憩スペースをご用意いただいたり、社員の方が使用するロッカールームや休憩室を利用させていただくことができたりと、執務環境を整えるご協力をいただき、少しずつ女性スタッフが増えてきています。

確かに男性が多い業界ではありますが、人不足を軽減するだけでなく、お客様にとってもメリットがある女性警備員の活躍について、真剣に考えることが必要かと思います。

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増田良和
増田良和